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夏の風物詩 風鈴|大阪で風鈴づくり体験を楽しむ

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2020/04/23

夏の風物詩である「風鈴」

日本では見かける事も少なくなってきてしまいましたが、実は今、外国人観光客の方を中心に再注目されています。
今回は、夏の風物詩「風鈴の歴史」と「大阪で風鈴作り体験」ができる工房をご紹介したいと思います。
皆さんはご存知でしたか?
『風鈴』が本来は厄除けとして家に吊られていた事を。。。

歴史はさかのぼること、中国の唐の時代

風鈴は邪気を払うためにお寺や家の四隅に吊るされていました。
それは『風鐸(ふうたく)』と呼ばれ、仏教とともに日本に伝えられ、
風鐸の音が魔除けになると人々に信じられていました。
浄土宗の開祖である『法然上人』が風鈴(ふうれい)と名付け、後にそれは
風鈴(ふうりん)と呼ばれるようになりました。
風鈴は、日本各地で金属(鉄、銅)、ガラス、陶器、木、木炭、水晶など様々な材質の様々な形状で作られたものがあります。

ガラス発祥の地

その中でも今回は『ガラス風鈴』に注目。
実は大阪はガラス発祥の地だという事をご存知でしょうか?
昭和初期にはガラス産業が大阪の経済を支えていたほど大きなものだったのです。
大阪天満宮駅から南に徒歩400m程の大阪市北区にある『大阪天満宮』。その正門から西側にえびす門があり、そこの入口にガラス発祥の地と刻まれた石造があります。
是非大阪観光の1スポットとして訪れてみてはいかがでしょうか?

交野市にある『河内風鈴』

大阪だけでなく、ガラス風鈴を生産している工場は日本全体でも数件しか残っていないようですが大阪には関西で唯一『ガラス風鈴作り』の体験が出来る工房があります。
それは交野市にある『河内風鈴』。
交野市で『河内風鈴』の工房を営む管二弥(かん・つぎひろ)さんは、
廃材になったジュース瓶や化粧瓶を炉で溶かし、吹きざおを使って膨らませて一つ一つ丁寧に整形します。炉の中では、約1350度もの温度があり、冬場でもかなりの暑さ。熱い気持ちを一つ一つに込めて年間約1500個もの数の風鈴を手作りされているそうです。
全てが手作りなので、大きさや形、厚さなどが違い、一つずつ違った個性豊かな音色を楽しむことが出来ます。
廃材を使用しているので地球環境にも優しく、手作りだからこそ心温まる世界でたった一つだけのものを作ることが出来ます。

ガラス風鈴づくり体験・ガラス判子づくり体験

1から丁寧に教えてもらえるガラス風鈴作りの体験は、夏期を除く期間(12月~2月)で体験できるそうです。
物づくり体験は、ガラス風鈴の他、ガラス判子の体験もでき、
ガラス判子は時期を問わず、年間通して体験イベントをされているとのこと。
毎年、学生さんをはじめ、多くの方が体験されているそうです。
どなたでも参加できるそうなので、ぜひ想いで作りの一環で体験されてみてはいかがですか?

施設名 河内風鈴
住所 大阪府交野市妙見坂2-11-6
電話番号 072-808-6351
最寄り駅 京阪 交野線「私市駅」▶徒歩15分