石庭に仕掛けられた数々のトリックが注目を集める「龍安寺」
多様な世界観を持つお寺
龍安寺には、季節によって風景を変える鏡容池や見る人によって見え方が変わる石庭があります。
訪れる時々によって、感じ取ることがきっと異なるので、何度行っても楽しめるのではないでしょうか。
世界文化遺産にも指定され、世界中でも有名な龍安寺の魅力をご紹介します。
鏡容池
境内を彩っているのが、平安時代に貴族が舟を浮かべて歌舞音曲を楽しんでいたと言われる鏡容池です。
春は咲き乱れる桜、夏は水面に花開く色とりどりの睡蓮、秋は真っ赤に色づいた紅葉、冬は雪景色といった四季折々の美しい風景が鏡容池に映し出されます。
鏡容池をお散歩すると、水面を介して自然が織りなす景色が見えて風情を感じます。
石庭の謎
枯山水の庭園は、白砂が敷き詰められ、大小合わせて15個の石が配置されており、どの角度から見ても15個全ての石を同時に見ることができない配置となっています。
石庭は室町時代に造られたと推定されていますが、未だに作者は不明です。
また、石の配置の意図も不明ではありますが、見る人の自由な解釈で眺めてみてください。
石庭の演出
石庭の塀は、一見水平に見えますが、高低差をつけることで見る人が視覚的に奥行きを感じるような遠近法を用いた設計になっています。
高さ1m80cmの菜種油を混ぜて練り合わせた土で作られた塀は、強度を増すだけでなく、白砂からの照り返しを防止し、石庭を長年守り続けています。
自分と向き合う
ふと目に留まるのが、日本で昔に使用されていた銭の形をしたつくばいです。
水穴を「口」という漢字に見立て、周りの4文字と共用し、時計回りに「吾唯足るを知る」と読み、満足することを知っている人はたとえ貧しくとも幸せであるというお釈迦様の教えを説いています。
施設名 | 龍安寺 |
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住所 | 〒616-8001 京都市右京区龍安寺御陵下町13 |
電話番号 | 075-463-2216 |
URL | http://www.ryoanji.jp/smph/ |
最寄り駅 | 京福電鉄「龍安寺」下車 徒歩7分 |
最寄りのバス停 | 京都市バス「立命館大学前」下車 徒歩7分、「龍安寺前」下車すぐ |
営業時間 | 8:00〜17:00(3月~11月)、8:30〜16:30(12月~2月) |
定休日 | なし |
入場料 | 大人・高校生500円 小・中学生300円 |